没薬 ミルラの香り
没薬は日本のお香に使われているか
ホールのものがあったのに見つからず・・・・。こちらは粉末。元々樹脂だったので時間が経ち固まってきました。
精油も水蒸気蒸留で抽出されるせいか粘って蓋が開かなくなります。
日本のお香では安息香や極上安息香がよく使われ、たまに乳香入りのインセンス(線香)もみつけることができます。
没薬の薫りも、わずかですが有名なお香屋さんの練香で感じることができます。
以下に書く殺菌作用が知られていますが、セスキテルペン類も入っているので、気分を落ち着かせる鎮静作用も期待できます。
ミイラの匂い
没薬は、英名Myrrh ミルラ マーとも呼ばれます。
カンラン科の樹脂で産地はエジプト、ソマリア、モロッコ、エチオピア等。
3mほどに成長する樹の樹皮に傷をつけ染み出た樹液が固まり樹脂になります。
30年以上前アロマテラピーのクラスで古代エジプト人がミイラ作りにミルラを用いた話を聞いたことを覚えています。
ミイラづくりにはモノテルペン、アルデヒド類、フェノール類のオイゲノール等の殺菌作用や防腐作用が活かされています。
ミイラ展に行かれた方が猫のミイラの「匂い」を模したものを嗅いだそうです。没薬に桂皮か何か足したような匂いだったそう。
ビデオでもピラミッドに入った人達が「ミイラの匂いがするからミイラがある」と仰っていたそうです。
樹脂の重たい香り。千年以上前の香りが残っているなんてすてきです。
私もミイラ展行きたいです。
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