海のない国で貝香が用いられて
香原料 貝香
練香や印香、線香を作る際、保香剤として用いる貝香。
その歴史は古くからあり、薫物書の中に練香づくりの調合には欠かさずでてきます。
保香だけでなく、薫りが引き締まります。
ブータン王国でみつけたお香
Bhutanでは、朝には柄香炉で焼香をし、線香もさかんに焚かれています。
村と村の境には、大きな香炉があり、そこでは清めのお香が焚かれています。
ガイドに頼んで、お香を製造している処に連れて行ってもらうと、
敷地内に籠で何やら干している・・・と思って除くと、貝香でした!
日本でみかけるのと同じです。
海がないBhutanで、貝香を用意しているとは、驚きました。
その他、同じなのは白檀、丁子、桂皮、大茴香、零陵香、安息香など。
できた線香の薫りは全く異なるのですが、幾つか同じ原料が使われているのは面白いです。
ヒマラヤ近くの山の中で、遠い海に思いを馳せました。
お香づくりの際に、和の薫りの中で異国を思うのも楽しいかもしれません。
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